シュークリームが膨らまない !
なぜ??
他には、どこがいけなかったのか、一緒に探っていきましょう。

はじめに・・・、シュー生地を使ったお菓子には、シュークリーム、エクレア、パリブレスト、ルリジューズ、サントノーレなどがありますが、 私は、すべて同じ配合で作っています。 つまりは、どんな形に絞っても、よく膨らみます。 膨らむはずなのです。 それにもかかわらず失敗してしまう原因は、いくつか考えられます。
7個のチェック項目を作ってみました。 1つずつ確認していきましょう。
1.卵はボールに割り入れて、室温に戻しましたか?
これはとても重要です。 シュー生地はホカホカ温かい状態で絞って、温かい状態で焼き始めます。
冷蔵庫から出したての卵は7度くらい。 こんなに冷たい卵を入れたら、生地も冷えてしまいます。 膨らみません!
割った卵は15度くらいあれば、もう十分。 15分くらい室温に出しておくか、または煮えないようにさっと湯煎に当てましょう。
2.直前に粉をふるって 用意しておきましたか?
鍋の中の湯とバター、塩(私は牛乳と砂糖も入れますが)が沸騰したらすぐに粉を入れます。 ここでとにかく鍋の中の温度を下げないこと。
沸騰した熱い液体に、すぐ粉を投入できるようにふるって準備をしておきましょう。

3.火加減はどうでしたか?
粉を入れて鍋の中で生地がひとまとまりになったあと火にかけて、木べらで混ぜます。 火加減はどうでしたか? 弱火はダメです。 弱火では、生地温度が上がりません。
少なくとも75度以上に上げる必要があります。 ここも見直してくださいね。
4.卵を少しずつくわえませんでしたか?
卵を加えながら木べらで生地をしっかりと練ります。 そのとき卵を少しずつ入れるのはNG。 少しずつ入れると時間がかかりすぎて生地の温度が下がります。 卵は大さじ2杯くらい(もちろん目分量。 測っていると生地が冷めます)
どどっと入れることを4回くらい繰り返してください。
5.力をいれて、木べらでよく練りましたか?
よく練っていると、生地に粘りが見えてきます。 生地がぶちっと切れるうちは卵が足りません。
木べらでお願いします。

6.卵をレシピ通りに、全量を入れませんでしたか?
卵の量はその日の生地の様子で加減します。 レシピ通りに用意したものを、様子を見て加えていきます。
余ることを前提に、私もレシピに数字を載せていますので、全部は入れないでくださいね。
- 生地を出来るだけたくさん木べらの上に乗せます。
- その木べらを垂直に返します。
- 生地の落ち方をよく見ます。 以下で説明しますので参照してください。
生地がボタッと落ちるとき
卵が足りません。
これでは膨らまず、石のような小さなシューになります。
生地がもったいつけて落ちて、 木ベラには8㎝くらいの三角形に生地が残るとき
良い状態です。 生地がもったいつけて落ちることと、木べらに8㎝くらいの三角形ができることが目安です。 下の写真のようになります。

8㎝にならなくても、粘った感じで落ちていけばOKです。
木べらから生地が、ずずーっと尾を引いて落ちるとき
卵の入れすぎです。 これも膨らみません。 座布団のような薄い焼きあがりになります。

7.絞ったらすぐ焼きましたか?
生地が温かいうちの方がよく膨らみます。 生地を30分くらい放置したら膨らみません。 (絞ったあと冷凍することも可能です。 凍ったまま焼けば遜色なく膨らみます)
絞ったら、放置せずにすぐに焼いてください。 または冷凍してください。
おまけの8.焼成途中でオーブンを開けませんでしたよね? (冒頭でエクレールさんが言ってました)
35分間くらいは開けない方が良いです。
それ以降は、皮も固まっているのでしぼむことはないので、オーブンを開けて焼き色をチェックしても構いません。


ぜひ上手く作って周りの人に幸せを分けてあげてください。
写真にアップしたように、シュー生地から様々なお菓子が作れます。 シュー生地をマスターすれば、レパートリーもググっと増えますよ。